兵庫県立フラワーセンターで収集・保全・展示してきた、ストレプトカーパス属とウツボカズラ属の2つのコレクションが、後世に伝えるべき貴重な植物として高く評価され、(公社)日本植物園協会の「ナショナルコレクション」に認定されました。(2020年2月4日)
ナショナルコレクション認定制度とは
兵庫県立フラワーセンター(兵庫県)
1980年代に室内観賞用植物として注目されたが、当時の園芸品種は日本の気象条件下では栽培の難しいものが多かったため、ストレプトカーパスを家庭に普及させることを目的に、原種や園芸品種を海外から積極的に収集し、それらを元に交配することにより鉢花に適した園芸品種を育成した。コレクションは、当園が独自に育成した園芸品種57品種とその改良に密接にかかわった原種及び園芸品種合わせて188種類であり、我が国における貴重な遺伝資源としてさらなる品種の開発に繋がる。(認定コレクション要約)
★詳しい内容は公益社団法人 日本植物園協会のHPでご覧ください。
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●コレクションの公開および保有するコレクションの種数、品種数、個体数
原 種:41種、19亜種、2変種。 栽培品種:126品種(兵庫県立フラワーセンター育成品種57品種、導入品種69品種)計188種類 1種類につき1株以上、脆弱で増殖が難しい種類については2株以上保有
1988年頃から収集・栽培及び展示を行ってきたウツボカズラ属は、食虫植物の中でも大型でその捕虫器官(捕虫袋)の形態や捕虫の仕組みが、観察対象として優れた性質を有していることから、特に収集を熱心に行ってきた。コレクションは、それぞれの種の特徴的な形態を持つ原種53種1変種、自然交雑種4種からなる134系統にも及ぶ国内では屈指のコレクションで、ウツボカズラ属の野生種についての貴重な生きた標本であり、我が国における生息域外保全に繋がる。(認定コレクション要約)